雲隠九郎の死亡について調べていると、本当にあれで終わりなのかという疑問がどうしても残りますよね。アンダーニンジャの九郎の死亡が何話だったのか、単行本だと何巻に収録されているのかを、まずは正確に押さえておきたいところです。
この記事では、雲隠九郎の正体がどこまで明かされているのか、そして雲隠九郎は弱いと言われてしまう空気がどこから生まれたのかを、原作の流れに沿って整理していきます。
あわせて、アンダーニンジャの九郎の死亡がアニメではどう描かれたのか、実写映画版とはどこが違ったのかも見ていきますね。
雲隠九郎ネタバレを含む内容になりますので、未読の方はご注意ください。
アンダーニンジャの九郎は死んだのかという問いに対して、アンダーニンジャの雲隠九郎は生きてると読める描写が本当にあるのか、アンダーニンジャの雲隠九郎の復活はどんな形なら成立するのかまで踏み込んでいきます。
さらに、九郎さんを斬ったアンダーニンジャの山田の死亡はあり得るのかという疑問、アンダーニンジャの最後の人は誰ですかという主人公交代の話、アンダーニンジャで最強のキャラは誰ですかという議論、そしてアンダーニンジャは完結していますかという連載状況まで、この一本でまとめて確認できるようにしました。
読み終わるころには、九郎さんの死をどう受け止めればいいのかが、あなたなりに整理できているはずですよ。
雲隠九郎の死亡が衝撃と言われる理由と、その真相をたどる
- 雲隠九郎の死亡は何話なのか、アンダーニンジャの九郎の死亡回を正確に整理する
- 雲隠九郎の正体は虹郎のクローンなのかという核心に触れる
- 雲隠九郎は弱いと言われてしまう空気はどこから生まれたのか
- アンダーニンジャの九郎の死亡はアニメでどう描かれたのかを比べる
- アンダーニンジャの山田の死亡はあり得るのか、斬った側のその後を追う
- 雲隠九郎ネタバレを時系列で追って、死の直前に何があったのかを見る
死亡は何話なのか、アンダーニンジャの九郎の死亡回を正確に整理する
まずここ、いちばん気になりますよね。アンダーニンジャの九郎の死亡が描かれたのは、単行本第8巻に収録されている第68話です。週刊ヤングマガジンで2018年から連載が続いている作品ですから、リアルタイムで追っていた読者にとっては、ある週いきなり主人公が消えたという感覚だったはずです。
状況を整理しておきますね。九郎さんは中忍の加藤さんから講談高校への潜入を命じられ、日比奇跡さんや鈴木さん、蜂谷紫音さんと一緒に忍務にあたっていました。ところが講談高校がUNに襲撃されている真っ最中、隣接する楊紀伊高校にUNが潜伏しているという情報が入ります。九郎さんたちはそちらへ移動し、屋上で山田美月さんと遭遇することになりました。つまり、主人公の死は本編のクライマックスのど真ん中ではなく、別の校舎の屋上という、少し脇に逸れた場所で起きているんです。この配置の妙が、読後の呆気なさをより強くしていますね。
死亡シーンの基本情報を一覧で確認する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収録巻 | 第8巻 |
| 話数 | 第68話 |
| 舞台 | 楊紀伊高校の屋上 |
| 対戦相手 | UN所属のくノ一・山田美月さん |
| 決着までの流れ | 九郎さんが山田さんの鼻を切り落とすも、装備の弱点を突かれて敗北 |
| 同行者 | 日比奇跡さん、人質のような形で連れて来られていた瑛太さん |
戦いの経緯もかなり具体的です。九郎さんは斬撃で山田さんの鼻をそぎ落とすところまでは持っていきました。ところが山田さんの一太刀は、九郎さんが着ていたパーカー型防具である摩利支天のエアバッグが作動しない絶妙な位置、つまり脇腹をとらえています。しかも透明化システムにつながるケーブルまで切断されてしまい、九郎さんは装備の恩恵をほぼ失った状態に追い込まれました。そのうえで山田さんは、摩利支天の防御が最も薄い頭部を狙い、口の中に刀を突き入れて上顎から上を切り離しています。ここまで克明に描かれてしまうと、生存の余地を探すほうが難しいですよね。
アンダーニンジャの九郎の死亡が何話かという疑問には、第8巻の68話という明確な答えがあります。ただ、その一話だけを読んでも意味は掴みきれません。67話までに積み上げられた潜入生活の空気があって初めて、あの一瞬の落差が効いてくる構造になっているからです。もし今から読み返すなら、7巻の終わりあたりから通しで追うのがおすすめですよ。
正体は虹郎のクローンなのかという核心に触れる
雲隠九郎の正体という話になると、避けて通れないのが雲隠虹郎さんの存在です。虹郎さんは推定年齢32歳、ニンドルネームはNo.7で、雲隠兄弟最強の男とされている人物ですね。レインボーハウンドやUNキラーといった複数の異名を持ち、NHKと呼ばれる忍者放送協会の人気番組で処刑人役まで務めていました。
九郎さんは、この虹郎さんの忍術をすべて継承したと言われています。しかも目つきまでそっくりで、作中では虹郎のクローンとまで呼ばれる存在でした。ここが厄介なところで、クローンという語がキャラクター評として使われているのか、それとも文字通りの生物学的な意味なのかが、長らく曖昧なまま進んできたんです。
クローン説を後押しする材料
読者のあいだでクローン説が強く支持されている理由は、いくつも重なっています。まず雲隠兄弟の男子は、一郎、次郎、三郎という具合に番号がそのまま名前になっていて、顔立ちも驚くほど似ています。九郎さんの死後に登場した十郎さんや十二郎さんも、無精髭の有無を除けばほぼ同じ顔です。さらに十郎さんは、九郎さんの記憶を共有しているかのような発言をしています。
決定的だったのは、唯一の女性である雲隠十一さんの受け答えでした。野口さんに何人兄弟なのかと尋ねられた際、今も量産されているのでわかりませんと答えているんです。兄弟の人数を本人が把握していないという時点で、通常の血縁関係とは違う何かが働いていることになりますよね。九郎という読みがクローンという語感に近いという指摘もファンの間では長く語られてきました。
そして14巻では、忍研と呼ばれる研究施設が描かれます。ポットの中で液体に浸された人型の個体が並び、それぞれ壱拾参號、壱拾四號と呼ばれていました。この番号は、十二郎さんまで登場している雲隠兄弟のナンバリングと綺麗に一致します。つまり雲隠一族は、生まれるのではなく作られているのではないか。雲隠九郎の正体を追いかけると、最終的に個人ではなく製造ラインの話に行き着いてしまう。この居心地の悪さこそが、作品全体を貫く不穏さの正体なのかなと思います。
弱いと言われてしまう空気はどこから生まれたのか
雲隠九郎は弱いという言われ方、けっこう見かけますよね。最強の忍術を継承したはずの男が、たった二太刀で決着をつけられてしまった。この結果だけを切り取れば、そういう評価が出るのも無理はないのかもしれません。
ただ、作中の描写を丁寧に追うと、九郎さんが弱いというより、勝ち方の設計が根本から違っていたことがわかります。九郎さんの本領は真正面からの殺し合いではなく、嘘とハッタリ、そして読心術です。かつての親友である日比奇跡さんの思考はもちろん、猫の姿になった猫平さんの考えていることまで完璧に読み取っていました。忍者学校の卒業試験では、奇跡さんを落雷ポイントに誘い込んで落第させています。正面からぶつからずに勝つ、というのが九郎さんの流儀だったわけです。
装備依存という構造的な弱点
もうひとつ大きいのが、装備への依存度です。九郎さんが下忍でありながら最新型の摩利支天を支給されていたことは、加藤さんですら疑問を抱くほど異例でした。透明化と衝撃吸収を兼ねたこの装備があってこそ、九郎さんは格上相手にも渡り合えていた側面があります。逆に言えば、装備の弱点を知り尽くした相手と正面から向き合った瞬間、優位は一気に崩れます。山田さんはエアバッグが作動しない位置を正確に狙い、透明化のケーブルを切りました。これは実力差というより、相性と情報量の差だったと見るほうが自然ですよね。
それから、九郎さんが最後まで人間くさかったという点も見逃せません。名字ランキングを気にして佐藤さんや鈴木さんに勝手な敗北感を抱いたり、マジックテープの財布に一円も入っていなかったり、常に裸足で暮らしていたり。自称17歳で実年齢は24歳という嘘も、どこか可愛げがあります。潜入先で山田さんとのやりとりを楽しんでしまった、そのわずかな油断が命取りになったのだとすれば、弱かったのではなく、兵器に徹しきれなかったという言い方のほうが近い気がします。雲隠九郎は弱いという評価は、強さの定義を戦闘力だけに絞ったときにだけ成り立つものかなと思いますよ。
アンダーニンジャの九郎の死亡はアニメでどう描かれたのかを比べる
アンダーニンジャの九郎の死亡がアニメでどう扱われたのか、これも気になるところですよね。テレビアニメは2023年10月から12月まで放送され、制作は手塚プロダクション、監督は桑原智さんが務めました。九郎さんの声を担当したのは坂泰斗さんです。
アニメ版で九郎さんの最期が描かれたのは最終話にあたる第12話でした。ここが構成として実に意地悪で、最終回まで観てきた視聴者が、いよいよ主人公の隠された力が解放されるのだろうと期待していたところで、あっさり殺されてしまうんです。放送当時、これほど呆気ない最終回は珍しいという感想がかなり広がりました。原作では顔面の上半分を斬り落とされる描写でしたが、アニメでは首を切断する形に整えられています。地上波での表現上の配慮もあったのでしょうが、結果として象徴的な絵になったと評価する声も多いですね。
原作とアニメと実写映画の違いを整理する
| 媒体 | 九郎さんの最期の描かれ方 | その後に示されるもの |
|---|---|---|
| 原作漫画 | 腹を斬られたうえ、口内から上顎ごと頭部を切断される | 右手に山田さんの鼻を握ったまま、遺体が忍研へ運ばれる |
| テレビアニメ | 首を切断される形に整理された演出 | 十郎さんら次世代の登場で幕が下りる |
| 実写映画 | 山田さんとの相打ちに変更されている | 野口さんの部屋に同じ顔の雲隠十郎さんが現れる |
実写映画は2025年1月24日に公開されました。監督は福田雄一さん、九郎さん役は山﨑賢人さん、野口さん役は浜辺美波さん、山田さん役は山本千尋さんという布陣です。映画版では九郎さんと山田さんの決着が相打ちに変更されており、崩れかけた洞窟の中で九郎さんは摩利支天を野口さんに託します。そして帰宅した野口さんの部屋には九郎さんと同じ顔の人物がいて、その人物が雲隠十郎と名乗ったところで幕が下ります。
この改変には、原作の展開に効いてくる副作用がふたつあります。ひとつは、NINが山田さんのDNAを手に入れられないこと。もうひとつは、九郎さんの遺体を持ち帰る人物がいないことです。原作では日比奇跡さんが生き残って鼻と遺体を忍研へ運ぶ役割を果たしていましたが、映画には奇跡さんも妹の乱乱さんも登場しません。続編が作られる場合、この二点をどう埋めるのかが地味に大きな課題になりそうですね。
アンダーニンジャの山田の死亡はあり得るのか、斬った側のその後を追う
九郎さんを斬った本人はどうなったのか。アンダーニンジャの山田の死亡を心配したり期待したりしている方、けっこう多いと思います。結論から言うと、原作において山田美月さんは死んでいません。あの戦いを生き延びて、その後も物語に登場し続けています。
山田さんは講談高校で一番の美人として知られていた女子生徒でした。誰とでも分け隔てなく接して、男女どちらからも好かれている。その一方で、鼻をほじってそれを食べる癖があり、瑛太さんに目撃されて引かれるという場面もありました。当時は単なるギャグとして読み流された描写ですが、後になって鼻という部位が物語の鍵になるのですから、恐ろしい伏線ですよね。
正体と、常識外れの耐久性
山田さんの正体はUNに所属する忍者です。幼少期から幽閉され、他の子どもたちと殺し合いをさせられて生き残ってきた経歴を持っています。戦闘時には筋骨隆々の体つきに変わり、電撃にも毒にも耐性がある。作中の会話から推測すると、九郎さんの兄にあたる雲隠八郎さんを殺害したのも彼女だと考えられています。つまり雲隠一族にとって、二人目の犠牲者が九郎さんだったことになりますね。
鼻を切り落とされた直後の反応も常軌を逸しています。禍山さんに対して、死角が減るからこのままでいいと言い放っているんです。普通なら戦闘不能になってもおかしくない負傷を、視野が広がるという理由で受け入れてしまう。ところが後の登場シーンでは、その鼻は元通りに戻っています。この再生とも修復ともつかない現象が、山田さんという存在の異様さを裏づけていますね。
さらに山田さんは根っからの戦闘狂でもあります。UNの宗主が自分より強いかもしれないと感じたときには、頬を赤らめて高揚していました。強者と出会うこと自体が喜びになっている人物ですから、生き残るモチベーションも人一倍でしょう。一方で、九郎さんが死と引き換えに握りしめた山田さんの鼻は、分析サンプルとして忍研へ送られました。NINがそこから山田さんの量産型を作ろうとしているという見方も出ています。アンダーニンジャの山田の死亡を待つよりも、彼女が何体に増えるのかを心配したほうがいいのかもしれませんよ。
ネタバレを時系列で追って、死の直前に何があったのかを見る
雲隠九郎ネタバレをまとめて把握したい方のために、物語の始まりから最期までを順番に追っておきますね。細かい枝葉を落として、九郎さんという一人の下忍がどう動いたのかだけを線でつないでいきます。
物語の冒頭、九郎さんは東京都練魔区阿修羅台にある二階建てアパートの二階で、ほぼニートとして暮らしていました。仕事を与えてもらえないのにNINを辞めることもできない、という宙ぶらりんの状態です。押し入れが隣室の大野さんの部屋とつながっているという間取りを利用して、勝手にビールを飲んでしまうような生活ぶりでした。隣人の川戸愛さんとも、だらしないながらに気安い関係を築いています。
潜入から屋上までの流れ
そこへ加藤さんから講談高校への潜入命令が下ります。転入試験の三日前には、忍者になりたがっている外国人を殺さずに捕らえろという追加の指示も受けました。パーカー型の新型摩利支天を使って、逃亡を図るアレクセイさんを制圧したのがこの段階です。無事に転入した九郎さんは、日比奇跡さん、鈴木さん、蜂谷紫音さんとともに校内で忍務を進めていきます。
潜入生活の中で九郎さんは、国家転覆を狙うUNの動きと、山田さんがその一員であることを掴みました。そして講談高校が襲撃された当日、楊紀伊高校にUNが潜んでいるという情報を受けて移動します。屋上では、山田さんが瑛太さんを半ば拉致するような形で連れてきていました。まず奇跡さんが打ち負かされ、そして九郎さんと山田さんの一対一が始まります。
斬り合いは一瞬でした。九郎さんは山田さんの鼻を落とし、山田さんは九郎さんの脇腹と頭部を的確に断ちます。奇跡さんは九郎さんの遺体にうち覆いをして、その死を悼みました。長らく九郎さんを恨んでいるように描かれていた奇跡さんが、最後にそうした振る舞いを見せたところに、この作品なりの情の描き方が出ていますね。
そして九郎さんの死後、アパートには弟の十郎さんと十二郎さんが現れます。大野さんも川戸さんも二人の存在をすんなり受け入れてしまうのですが、これは九郎さんが生前にかけていた催眠術の影響ではないかと示唆されています。死んだ後もなお、自分がいた場所の記憶をそっと書き換えたまま去っていく。雲隠九郎ネタバレとして最も切ないのは、実はこの部分なのかもしれません。
雲隠九郎の死亡の先にある物語の魅力と、これからの考察
- アンダーニンジャの九郎は死んだのかという問いに残された余白を探る
- アンダーニンジャの雲隠九郎は生きてると読める描写は存在するのか
- アンダーニンジャの雲隠九郎の復活はどんな形なら成立するのか
- アンダーニンジャの最後の人は誰ですかという疑問と主人公交代の意味
- アンダーニンジャで最強のキャラは誰ですかという議論での九郎の位置
- アンダーニンジャは完結していますかという連載状況と今後の刊行
アンダーニンジャの九郎は死んだのかという問いに残された余白を探る
アンダーニンジャの九郎は死んだのかと検索している方が知りたいのは、たぶん事実確認そのものではないですよね。事実としては死んでいる、それは分かっている。そのうえで、まだ何か残っているのではないかという感触を確かめたい。そういう気持ちなのだろうと思います。
作品内の描写としては、九郎さんの肉体的な死は疑いようがありません。上顎から上を切り離されたうえ、その遺体が回収されているところまで描かれています。忍術による身代わりでも、演出上のごまかしでもない。ここは作者が意図的に逃げ道を潰した部分だと受け取るべきでしょう。
それでも余白が残る三つの理由
ただ、この作品は死をきちんと終わりとして扱ってくれない世界でもあります。まず、猫平さんという忍者は脳を猫に移植されて、しのぶという猫として今も生きています。次に、NIN最高幹部七人衆のトップである多羅さんは、脳移植によって乳児の体で若返っています。しかもその体は佐々魔さんの子どものものだったという、なかなか正視しづらい設定つきです。手術を担当した日々喧喧諤諤さんは忍研の名誉所長で、奇跡さんと乱乱さんの祖父にあたります。
つまりこの世界では、脳さえ無事なら人格は別の器で続いていくという前例が二つも提示されているわけです。ここが読者の想像力に火をつけました。ただし九郎さんの場合、頭部そのものを断たれているので、脳が無傷である保証はありません。ここが復活論のいちばん弱いところでもありますね。
三つ目の余白が、遺体の扱いです。回収された九郎さんの体は、忍研でただ保管されているのではなく、培養液の中で維持されている描写があります。しかも他の個体の育成を止めてまで優先されている。廃棄でも標本でもなく、維持という選択が取られていること自体が、何らかの用途を想定している証拠に見えてしまいます。アンダーニンジャの九郎は死んだのかという問いへの誠実な答えは、確かに死んだ、ただし作品は彼を終わらせる気がなさそうだ、というあたりに落ち着くのかなと思います。
アンダーニンジャの雲隠九郎は生きてると読める描写は存在するのか
アンダーニンジャの雲隠九郎は生きてると考えたくなる材料は、実はいくつか散らばっています。順番に見ていきましょう。
ひとつ目が催眠術です。加藤さんが九郎さんの身辺を調査していた際、この男は催眠術を使えるのではないかと推測する場面があります。この世界の催眠術は単なる小技ではありません。加藤さん曰く、上忍以上なら催眠術を使えるとされ、NINのトップに立つ果心居士という人物にいたっては、日本国民を集団洗脳できるレベルだったと語られています。九郎さんが実際にアパートの住人たちに術をかけていたことも、十郎さんたちが現れた際の反応から裏づけられていますね。
この前提に立つと、山田さんに対して自分を殺したと思い込ませた、という筋書きも理屈のうえでは成立します。ただ現実的には、周囲の複数の人物が遺体を確認しており、それが忍研まで運ばれて保管されている。関係者全員に術がかかっているとするのはさすがに苦しいですよね。
十郎さんの記憶という不気味な手がかり
むしろ気になるのは、二つ目の材料である記憶の共有です。九郎さんの後を継いだ十郎さんは、九郎さんの体験を知っているとしか思えない発言をすることがあります。もし雲隠兄弟が同じ素体から作られていて、記憶までもが何らかの形で引き継がれているのだとしたら、九郎さんという人格は肉体が失われても兄弟の中に断片として残り続けていることになります。生きているという言葉の定義が、かなり不穏な方向に揺さぶられますよね。
三つ目が、作中で語られる雲隠一族は世代を重ねるごとに強くなるという一言です。血統としての遺伝を指すのか、それとも学習データの蓄積を指すのか。クローン説を前提に読むと、後者に聞こえてきます。そして九郎さんの遺体が保存されているのは、まさにその学習データを取り出すためだと解釈することもできますよね。
アンダーニンジャの雲隠九郎は生きてると言い切れる直接的な描写は、現時点では出てきていません。ただ、生きていないとも言い切らせない材料を作者が丁寧に置いているのは確かです。あの人はもう出てこないと割り切るには、置かれている石が多すぎるんですよ。
アンダーニンジャの雲隠九郎の復活はどんな形なら成立するのか
ここからは、アンダーニンジャの雲隠九郎の復活が具体的にどんな形になり得るのかを考えてみます。もっとも大きな根拠になっているのが、14巻の第125話で描かれた忍研の場面です。
日比乱乱さんが訪れた施設には、ポットの中で液体に浸された人型の個体がいくつも並んでいました。乱乱さんはそれらを順に壱拾四號、壱拾參號と呼んでいきます。この番号は、十二郎さんまで登場している雲隠兄弟のナンバリングと一致します。そして通常であれば壱拾五號も同時に成育が始まるはずなのに、その成育が止められ、代わりに別の個体の維持が優先されていることが示唆されました。そこで映し出されたのが、顔の上半分がない男性の人体だったわけです。
雲隠兄弟のナンバリングと個体の対応
| 呼称 | 対応すると見られる人物 | 推定年齢と肩書き |
|---|---|---|
| 壱拾參號 | 雲隠十四郎さん | 4歳、NIN幼児部隊最強の男 |
| 壱拾四號 | 雲隠零さん | 0歳、無敗の男 |
| 壱拾五號 | 雲隠寿三郎さん | 8歳、NIN少年下級部隊最強の男 |
この対応関係はあくまで読者側の推測を含んだ整理であり、一般的な目安として捉えてくださいね。それでも、通常の育成計画を止めてまで顔の上半分がない遺体を維持しているという事実の重さは変わりません。
判断を下しているのは、あの方と呼ばれる人物です。乱乱さんはその指示に従っているだけで、意図は理解できないと漏らしています。作中では、この人物がNINとUN、七人衆とネオ七人衆、上忍と中忍と下忍、国家と忍といったあらゆる対立を意図的に煽っているのではないかとも語られています。戦後に積み上がった歪みをいったん白紙に戻そうとしている、という見立てですね。
復活の形として現実的に考えられるのは、遺伝情報を使って新しい個体を作る道と、残された脳組織の一部を別の器に移す道の二つでしょう。前者なら、生まれてくるのは九郎さんに似た誰かであって、九郎さん本人ではありません。後者なら本人性は保たれますが、頭部の損傷を考えると難易度が高い。どちらに転んでも、あのボロアパートで裸足のまま暮らしていた男がそのまま帰ってくる可能性は低いのかなと思います。それでも読者が復活を望んでしまうのは、彼のだらしなさごと好きだったからなんですよね。
アンダーニンジャの最後の人は誰ですかという疑問と主人公交代の意味
アンダーニンジャの最後の人は誰ですかという疑問は、いくつかの意味に分かれます。物語の最後に立っているのは誰なのか、九郎さんの後を継いだのは誰なのか、あるいは映画のラストに現れたのは誰なのか。どれも答えは同じところに向かいます。雲隠十郎さんです。
十郎さんは20歳の下忍で、ニンドルネームは天。NIN最強の男とされています。九郎さんに比べるとやや凛々しい顔立ちで、無精髭がない分だけ若く見える程度の差しかありません。現在は九郎さんが住んでいたあの部屋に一人で暮らしています。雲隠兄弟の一桁台の時代は終わった、これからは俺の時代だと言い放つあたり、性格は九郎さんよりずっと直球ですね。
十郎さんという新主人公の輪郭
十郎さんは九郎さん以上に奔放で自分勝手です。大野さんの食べ物を勝手に食べ、コンビニの商品にも手を出し、初対面のドミニクさんにいきなりカツアゲを仕掛ける。十二郎さん曰く、口も性格も悪くなんでも暴力で解決する男だそうで、実際その通りに動きます。財布すら持ち歩いていません。
ただ、単なる脳筋ではないところが面白いんです。UNがアップロードした映像を見て、それが猫による撮影だと一瞬で見抜いています。コンビニに入ってきた男が強盗であることも即座に察知しました。観察眼という一点においては、確かに兄の血を引いています。九郎さんが扱っていた基礎的な忍語が使えないなど、抜けている部分も多いのですが。
単行本の表紙にも、この交代劇はきちんと刻まれています。1巻から9巻までは九郎さんが表紙に登場し、8巻と9巻ではそれぞれの顔が見えるアングルで九郎さんと十郎さんがバトンを渡す構図になっています。そして九郎さんが描かれなくなった10巻からは、表紙がフルカラーに変わりました。読者の目に触れる場所で、時代が切り替わったことを静かに宣言しているわけです。こういう仕込みに気づくと、アンダーニンジャの最後の人は誰ですかという問いが、単なるキャラクター確認以上のものに見えてきますよね。
アンダーニンジャで最強のキャラは誰ですかという議論での九郎の位置
アンダーニンジャで最強のキャラは誰ですかという話題は、ファンのあいだで定期的に盛り上がります。ただこの作品、強さのインフレを描くタイプではないので、単純な序列がつけにくいんですよね。装備の性能、情報の有無、相性、そして運。この四つが絡み合って結果が決まります。
それを承知のうえで、最強候補として名前が挙がりやすい面々を整理しておきますね。
最強候補として名前が挙がる人物
| 人物 | 挙げられる理由 |
|---|---|
| 山田美月さん | 九郎さんと八郎さんを倒し、鼻を失っても平然と戦い続けた耐久性 |
| 雲隠虹郎さん | 雲隠兄弟最強とされ、UNキラーの異名を持つ |
| 雲隠十郎さん | NIN最強の男という肩書きを与えられている現主人公 |
| UNの宗主 | 瞬間移動のような技を使い、山田さんが自分より強いと期待した相手 |
| 果心居士 | 国民規模の集団洗脳が可能とされたNINの頂点 |
この一覧はあくまで作中の描写と読者の議論をもとにした一般的な目安であって、公式の順位づけではありません。強さの尺度が戦闘力なのか影響力なのかによっても、並びは大きく変わります。
では九郎さんはどこに位置するのか。純粋な打ち合いの記録だけを見れば、山田さんに敗れている以上、最上位には置きにくいでしょう。ただ九郎さんには、攻撃衛星である遁の力を引き出せる立場がありました。下忍という最底辺の階級でありながら、宇宙からの戦略兵器に関わる権限を持っていた。この一点だけでも異常です。大切にされていたというより、性能試験の対象として扱われていたと読むほうが自然でしょうね。
個人的には、この作品における最強とは、誰と当たるかを選べる立場のことなのだと思います。山田さんは九郎さんの装備の弱点を知ったうえで戦場に立ちました。九郎さんは何も知らないまま屋上に上がりました。アンダーニンジャで最強のキャラは誰ですかという問いを突き詰めると、剣の腕ではなく情報を握っている側が勝つ、という身も蓋もない結論に行き着いてしまうんですよ。
アンダーニンジャは完結していますかという連載状況と今後の刊行
最後に、アンダーニンジャは完結していますかという疑問にお答えしておきますね。結論を言うと、2026年7月時点でこの作品はまだ完結していません。週刊ヤングマガジンで2018年34号から連載が始まり、現在も続いています。
単行本は着実に巻を重ねていて、16巻が2025年10月6日、17巻が2026年3月6日に発売されました。ちなみに17巻では、加藤さんと鬼首さんが初めて出会った頃の話や、一介の下忍だった加藤さんがどうやって中忍になったのかが描かれています。九郎さんが死んだ8巻から数えると、すでに9冊ぶんの物語が積み上がっていることになりますね。累計発行部数は2024年12月時点で200万部を突破したと発表されていますが、こうした数字は公表時点のものなので、あくまで一般的な目安として見ておくのがよさそうです。
メディア展開の現在地
テレビアニメは2023年10月から12月まで全12話が放送され、原作でいうと8巻の途中までが映像化されました。実写映画も同じく8巻の途中までを扱っています。つまりアニメと映画を観ただけの方にとっては、九郎さんの死が物語の終点に見えるのですが、原作ではそこがようやく折り返し地点に差しかかったところなんです。この落差はけっこう大きいですよね。
映画は2025年1月24日に公開され、4DXでの上映も行われました。初登場は3位でしたが、その後の話題性もあって公開6週目に順位を上げるという珍しい動きも見せています。作品としての評価は割れているものの、原作者の花沢健吾さんは映画の出来に満足しているとされています。
連載が続いている以上、忍研で維持されている遺体の行方も、あの方の計画の正体も、いずれ答えが出るはずです。山田さんの鼻から作られるかもしれない量産型のこと、UNに奪われたNINの個人情報のこと、そして雲隠兄弟がこれから何人まで増えるのかということ。回収されていない糸はまだたくさん残っています。アンダーニンジャは完結していますかという問いに対しては、まだ折り返したばかりですよ、と答えるのが正確でしょうね。
雲隠九郎の死亡をめぐる話をここまでまとめて振り返る
- 雲隠九郎は単行本第8巻収録の第68話で死亡した
- 死亡の舞台は講談高校ではなく楊紀伊高校の屋上である
- 相手はUN所属のくノ一である山田美月
- 九郎は摩利支天のエアバッグが作動しない脇腹を突かれて崩れた
- とどめは口内から上顎ごと頭部を切断するという苛烈なものだった
- 九郎は死してなお切り落とした山田の鼻を右手に握っていた
- その鼻は分析サンプルとして忍研へ送られている
- 九郎は雲隠虹郎の忍術をすべて継承した虹郎のクローンと呼ばれていた
- 雲隠兄弟は今も量産されていると十一が証言している
- 14巻の125話で忍研に顔の上半分がない個体が維持されている描写が出た
- 壱拾五號の成育を止めてまでその個体が優先されている
- 作中には脳移植による生存例として猫平と多羅の前例がある
- アニメは2023年10月から12月まで放送され最終話で九郎が死んだ
- 実写映画は2025年1月24日公開で山田との相打ちに改変されている
- 九郎の後を継いだ新主人公は20歳の下忍である雲隠十郎
- 原作は週刊ヤングマガジンで連載中であり完結していない

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